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IT資産管理とは?企業の管理対策を強化するシステムの必要性

IT資産管理とは?企業の管理対策を強化するシステムの必要性
2023.10.19

昨今、パソコンやソフトウェア等のIT資産管理は企業にとって欠かせない重要課題となっています。しかし、実際は十分に管理されていない企業や、中途半端な状態で管理され本来の目的を実現できていない企業も多く、大きな損失へつながる事態になりかねません。

そこで今回は、IT資産管理の必要性や、効率的な管理・運用を行うためのシステムの選び方をご紹介します。企業の大切なIT資産を守るためにもIT資産管理について一度見直し、自社に最適な方法を採用しましょう。

目次

IT資産管理とは

IT資産管理とは、ハードウェア・ソフトウェア・ライセンスといった企業のIT資産を管理することを指します。これらは不動産や設備と同様に、企業にとって重要な資産です。また近年では、コンプライアンスの強化やセキュリティ対策の観点から実施する企業が増えています。
社内にあるIT資産を把握し適切に管理することで、不要なパソコン・ライセンス購入による無駄なコストを削減し、アップデート・更新を忘れてしまう事態を防ぐことができます。

IT資産管理を行う必要性

では、なぜIT資産管理を行わなければならないのでしょうか。IT資産管理を行う必要性について運用・コンプライアンス・セキュリティの面から解説します。

IT資産の把握・効率的な運用

IT資産管理を行う目的として、まずIT資産の状況を可視化することが挙げられます。企業が保有しているIT資産を把握できていないと、必要のないパソコンや機器の購入、本来不要なライセンスを継続している場合があります。IT資産管理を行うことで、不要なライセンスの整理等、無駄なコストを削減できると共に、使用しない機器を撤去することで社内のスペース確保や消費電力を削減することにもつながります。

コンプライアンス遵守

有料のソフトウェアを業務で利用する際、ライセンス形態や契約内容によって制限が設けられていることがあるため、利用の目的に沿って適切にライセンスを管理しなければなりません。ライセンス管理を怠っていると気づかないうちにソフトウェアの不正利用となってしまい、社会的責任を問われる恐れがあります。
そのため、企業は自社で保有しているハードウェア・ソフトウェアのライセンスを正しく把握しておくことが必要です。IT資産管理を行うことでライセンス違反による損害賠償や社会的信用の損失を防ぐことができます。

セキュリティ対策の強化

企業にとって情報漏洩や内部不正等へのセキュリティ対策の強化は取り組むべき課題の一つです。近年サイバー攻撃は巧妙化しており、古いバージョンのOSやアプリケーションの脆弱性を狙って攻撃するケースが多くみられます。特にテレワークを導入している企業では、テレワークに使うリモートデスクトップシステム等の脆弱性を悪用されて、不正アクセスやマルウェア感染の被害にあうリスクが高くなります。IT資産管理を行うことで、最新セキュリティソフトの配布や自動的なアップデート等の一元管理が可能となり、異常が生じた場合に原因特定や迅速に対応することができます。

IT資産管理システムの仕組み

IT資産管理を効率的に行うツールとしては、IT資産管理システムがおすすめです。IT資産管理システムの基本機能や仕組みについてご紹介します。

IT資産管理システムの基本機能

IT資産管理システムにはさまざまな機能が搭載されています。主に基本的な機能は以下のとおりです。

機能 機能詳細 利用シーンの例
インベントリ管理 企業のIT資産に関する情報の一括管理 ハードウェア・ソフトウェア等のIT資産を
一括管理することでIT資産の運用を効率化・コスト削減を行う。
ソフトウェア資産管理(SAM)、
ライセンス管理
ソフトウェアの保有状況や使用状況の管理 ソフトウェアの保有ライセンス数と
インストール数を確認し、適切に管理する。
セキュリティパッチ管理 端末にインストールしたソフトウェアの状況確認、
ソフトウェアに異常が発見された場合の状況把握・管理
サイバー攻撃の影響を受けやすいソフトウェアやOSの脆弱性を把握し、
適切に管理する。企業のセキュリティリスクを軽減する。
操作ログ管理 アプリケーションを含むさまざまな操作ログを記録 万が一トラブルが発生した場合、
誰がいつどのような操作を行ったのかを調べる。
また、ログを取得していることを全社員へ共有することで
セキュリティ意識の向上や不正行為の抑止につながる。
デバイス制御 USBメモリや外付けハードディスク等に利用制限を設ける 外部からの不正利用やウイルス感染、
情報持ち出しを防ぐとともに、
社内におけるセキュリティ意識を向上させる。
検疫システム ▪認証・検査、隔離、治療および回復の4つの機能で成り立つ

認証・検査:パソコンの認証、
セキュリティポリシーに基づいた危険レベルの判定

隔離:セキュリティ対策を実施する
必要があると判定したネットワーク接続を制限

治療:隔離されたネットワークまたは
オフライン環境でセキュリティ対策を実施

回復:セキュリティ対策が完了したネットワーク接続の制限解除

▪問題のあるパソコン等端末から社内への接続を拒否
社内ネットワークに接続する端末にインストールされている
ウイルス対策ソフトが最新の状態に更新されているかを確認する。
問題がある端末の接続を拒否することで、
社内ネットワークの安全性を確保する。

IT資産管理の対象となるのは?

IT資産管理では、ハードウェア・ソフトウェア・ライセンスといった企業のIT資産を管理する必要があります。具体的にどのような資産が管理の対象となるのかをご紹介します。

ハードウェア

ハードウェア

パソコン本体および周辺機器やネットワーク機器等の「目に見える」物理的な機器のことを指します。

  • パソコン
  • サーバ
  • USBメモリ
  • スマートフォン
  • タブレット
  • モデム
  • プリンタ
  • モニタ

ソフトウェア

ソフトウェア

パソコンやタブレット等のハードウェアにインストールされているソフトウェア全般のことを指します。IT資産管理では、バージョンや更新状況、ライセンス証書、インストールされているソフトウェアの稼働状況等の管理も対象となります。

  • Windows等のOS
  • WordやExcel等のOfficeアプリケーション
  • ウイルス対策ソフト
  • 自社開発の業務アプリケーションやミドルウェア   等

ライセンス

ライセンス(=ソフトウェアの使用権)の管理を指します。ライセンスの契約内容によってソフトウェアをインストールできる数や利用できる端末数に決まりがあり、適切に管理せずにソフトウェアをインストールするとライセンス違反となる可能性があります。どの端末にソフトウェアをインストールしたかを把握しなければならないため、端末やソフトウェアと紐付けて管理する必要があります。
ライセンス形態にはさまざまな種類がありますが、IT資産管理の対象となる代表的なライセンスは以下のようなものです。

ユーザーライセンス

指定されたユーザー数のみソフトウェアが使用できるようにするもの
例:10人のユーザーライセンスを購入した場合、最大10人のユーザーがソフトウェアを使用できる

パッケージライセンス

一般的に、特定のソフトウェアパッケージ全体の使用を許可するライセンス

プロセッサライセンス

商用ソフトウェアのライセンスの販売方式の一つ、ソフトウェアが実行されるプロセッサ(CPU/MPU)やコア数に基づいて金額が決まるもの
例:4コアのCPUでソフトウェアを実行する場合、4コア分のライセンスが必要となる

サーバライセンス

特定のサーバ上でソフトウェアを実行するためのライセンス

クライアントアクセスライセンス

サーバ上のソフトウェアまたはサービスにアクセスするためのライセンス

同時接続ライセンス

一度に特定の数のユーザーがソフトウェアを同時に使用できることを許可するもの
例:5人の同時接続ライセンスを持っている場合、一度に5人までのユーザーがソフトウェアを使用できる

IT資産管理システムを選ぶポイント

IT資産管理システムを選ぶポイント

ここからは、IT資産管理システムを導入する際に重視すべきポイントをご紹介します。

導入目的を明確にする

IT資産管理システムは、コンプライアンスを強化させたい、セキュリティを強化させたい、あるいはその両方を強化させたい等の目的によって必要な機能が変わってきます。例えばセキュリティ強化を目的とする場合は、操作ログ管理やデバイス制御、アラート機能等が搭載されているシステムを選ぶと良いでしょう。一方でコンプライアンス強化を目的とする場合は、ソフトウェアを一括管理できる機能が必要となります。IT資産管理システムを導入することで何を実現させたいか明確にし、目的に合わせたシステムを選ぶことが重要です。

自社にあった提供形態を選択する

IT資産管理システムを導入する場合、オンプレミス型とクラウド型のどちらで運用するかを選択します。オンプレミス型は自社で運用・管理を行うことができる企業向けです。社内ネットワークを利用して管理するため、独自のシステム環境を構築することができます。一方で、自社でサーバや機器を用意するため初期導入費用が掛かり、維持管理等の負担も大きくなります。クラウド型はIT資産管理システムを提供している事業者のサービスを利用します。自社でのサーバ調達が不要なので、オンプレミス型よりも導入費用や管理・保守のコストを削減したい企業向けです。また、ネットワークを介してアクセスするため、テレワーク等で社内ネットワークにつながらないデバイス管理も可能ですが、オンプレミス型よりもカスタマイズ性は劣ります。

ログの収集精度を確認する

IT資産管理システムを導入する前に収集可能なログの項目を確認しておくことも重要です。例えば機密情報の持ち出しを防ぎたい場合は、サーバのアクセスログだけでなく、ファイルの編集履歴やメールの送信ログ、印刷ログ、USBの接続履歴まで調べられるシステムがおすすめです。搭載機能とともに必要な情報を収集できるについても確認しておきましょう。

サポート対応が充実したシステムを選ぶ

さまざまな機能が搭載されているIT資産管理システムは、最初はなかなか使いこなせない、接続できないといったトラブルが発生する場合があります。そのため、万が一の場合に備えて迅速に対応してくれるシステムを選びましょう。平日だけでなく休日・夜間も受け付け可能で、電話・メール・チャットいずれでも対応可能な手厚いサポート体制が整っていると安心です。

ALSOKのIT資産管理運用支援「ALSOK IT資産管理」

ALSOKでは、システムの導入から運用まで一括でサポート可能な「ALSOK IT資産管理」をご提供しています。「ALSOK IT資産管理」では、パソコンやスマートフォン、タブレット、プリンタ等あらゆるIT資産を一元管理。ソフトウェアのバージョン管理を一括収集し、USBメモリ等の外部メディアへのデータコピーを制御して不正持ち出しを未然に防いだりすることが可能です。また、悪質なWebサイトへのアクセスを制御しウイルス感染等の被害を防ぎます。収集した操作ログ等の情報は月次レポートで報告することも可能です。(オプション)その他にもさまざまなオプションをご用意し、企業の大切な財産となるIT資産の管理を全面的にサポートいたします。

「ALSOK IT資産管理」の事例

社内のパソコン台数増加に伴い、パソコンの管理や脆弱性によるウイルス感染に課題を抱えていた企業様で、ALSOKのIT資産管理システムを導入していただきました。その結果、全てのパソコンの操作ログ、導入しているソフトウェアやセキュリティパッチ等を管理用画面で一元管理し、企業内のIT資産を分かりやすく把握できるようになりました。さらに、24時間体制で相談を受け付けているセンターもあるため、安心してサービスをご利用いただいています。

まとめ

IT資産管理システムを導入することで企業にもたらすメリットは多くあります。しかし、IT資産管理システムに求めている機能を明確にしないまま導入を進めると、十分な効果を得られなくなるでしょう。ITシステムを活用する上で、企業の目的に合った管理体制を整え、効率的にIT資産を守りましょう。