Windows10のサポート終了はいつ?サポートが終了したらどうなる?あなたの会社は大丈夫?

Windows10のサポート終了はいつ?サポートが終了したらどうなる?あなたの会社は大丈夫?
2024.12.11

Microsoft社が提供しているOSの「Windows10」は、2025年10月14日にサポートが終了します。 本コラムでは、サポート終了が企業にもたらす影響と必要な準備、対策について解説します。

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目次

サポートが終了するってどういうこと?

Windowsは、Microsoft社が製品サポートを提供しています。サポートの期間中はWindowsオペレーティングシステムに対するセキュリティ更新プログラムや機能更新プログラムの提供を受けることができます。セキュリティ更新プログラムは、マルウェアなどの脅威からPCを保護するために必要不可欠なものであり、機能更新プログラムは新しい機能の追加や、既存機能の改善をするものです。
2021年10月のWindows11のリリースにより、Windows10の最終バージョンである22H2は、2025年10月14日をもってサポートを終了することが決まっています。なお、22H2よりも前のバージョンについては、すでにサポートが終了しています。

サポートが終了するとどうなる?

Windowsサポートが終了すると、新たな機能の提供や現行の機能改善、不具合の改良、セキュリティアップデートといった対応が行われなくなります。サポート終了後もWindows10を使い続けることで、次のようなリスクが生じます。

セキュリティリスクが増加する

Windowsサポート終了後は、セキュリティ上の欠陥やプログラムの不具合が発見されても修正プログラムが配布されず、OSに脆弱性が残り続けます。また、サポート終了後に新たなセキュリティ上の欠陥や不具合が発見されたとしても、公的にアナウンスされることはありません。結果として、サポート終了後のPCを使い続けることで、ウイルス感染や不正アクセスなどの被害に遭いやすい状態になってしまいます

最新のソフトウェアが使えなくなる

サポート終了後は、新しいソフトウェアやアプリケーションのWindows10上での動作が保証されなくなります。そのため、Windows10のままのPCに新しいソフトウェアを導入しても使用できない場合が発生してしまいます。

Microsoftのサポートが受けられない

サポート期間終了後は、OSがうまく動かないなどのトラブルが発生しても、その対応や責任をMicrosoft社に求めることができなくなります。

サポート終了までにすべきこと

Windows11へのアップグレード

Windows10のPCはWindows11にアップグレードをすることができます。このアップグレードは、サポート終了日までは無償で行うことができます。また、Windows11にアップグレードする前には、PCがシステム要件を満たしているか、事前に確認をしましょう。
なお、Windows11のシステム要件は以下のサイトから確認できます。

「Windows 11 の仕様、機能、コンピューターの要件を確認する」 https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-11-specifications

Windows11 PCへの買い替え

古いPCやWindows11のシステム要件を満たしていないPCを使用している場合は、買い替えを検討しましょう。最新のPCに買い替えることで、PC自体の性能が良くなるだけでなく、最新の機能も利用できるようになるため、利便性の向上が期待できます。

別のOSへの移行

Windows以外にも様々なOSがあります。この機会にLinuxなどのWindows11ではないOSに移行するという選択肢もあります。また、macOSやChromeOSなどの別OSを搭載したPCへの買い替えをするという選択肢もあります。

業務用アプリケーションの互換性の確認

Windows11に移行した後も、またWindowsではない別のOSに移行する場合でも、これまで業務で使用してきた業務用アプリケーションが動作するか、事前に確認をしましょう。いずれの場合も、使用しているアプリケーションが対応しておらず、業務に支障が出てしまう場合がありますので、事前にアプリケーションの提供元などへの確認が必要です。

対応は計画的に

サポートが終了する2025年はPCの買い替えが急増すると考えられています。Windows10の前に多くの企業で利用されていたWindows7が2020年に終了とするとともに、コロナ禍での在宅勤務対応でPCの大量購入が発生しました。一般にPCの買い替えは4~5年の利用といわれており、2020年前後に購入したPCは買い替え時期を迎えます。加えて、Winodws11に必要なPCのスペック要件はWindows10と比べて非常に高く、今回のサポート終了にあわせて買い替えを検討している企業も少なくありません。
サポート終了直前に駆け込みでPCを購入しようとしても、サポート終了に納品が間に合わない、ということも考えられますので、対応は計画的にしましょう。

おすすめのソリューション

IT資産管理

Windows10のサポート終了の対応を計画的に行うためには、対象のPCが社内に何台あるのか、またそれらのPCのスペックはどうなっているのか、業務用アプリケーションは何が使用されているのかを正しく把握することから始まります。そのうえで、何台をアップグレードし、何台を買い替える必要があるかを検討していきます
この実態把握と方針の決定に役立つのがIT資産管理ソフトです。IT資産管理ソフトを導入することで、企業の中にあるすべてのPCのOSとそのバージョンはもちろん、各PCのCPUやメモリ容量などの情報の一覧を作成することが可能で、管理者の方は管理画面で確認することができます。

PC保守サービス

PC保守サービスを活用することで、Windows11へのアップグレードや、新規購入PCのセットアップをアウトソーシングすることができます。また、Windows11への対応後も保守サービスを契約し続けることで、突発的なPCトラブルにも柔軟に対応が可能になります。「ALSOK ITレスキュー」では専門家出動サービスなどと組み合わせることで、新規PCの初期設定や旧PCからのデータ移行作業も可能です。また、移行後のパソコントラブルにもALSOKのガードマンが迅速に駆けつけて、対処いたします。

まとめ

本コラムではWindows10が2025年10月14日にサポート終了することに伴い、それまでにサポート切れのOSを使用し続けた際のリスク、サポート終了までにすべき対策について解説しました。サポート切れのOSを使用し続けることは、情報漏えいや、業務アプリケーションが使用できなくなるなど、会社の抱えるリスクを増大させてしまいます。まだ対応が完了していない方は、サポート終了までに余裕をもってアップグレードや買い替えなどの対応を進めましょう。

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